「自然葬」という言葉は、
本会が1991年2月、
発足にあたって起草した
「会結成の趣旨」の中で初めて使われました。
社会的な反響があり、
1995年には「大辞林」第2版に、
1998年には「広辞苑」第5版に収録されるなど、
今では一般的な日本語になっています。
お知らせ
- 『阿蘇外輪山再生の森』での自然葬がYouTube動画でご覧になれます
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長引くコロナ禍にあっても、自然葬(散骨)をしてあげたいというご遺族さまのご要望が絶えることはありません。
海の自然葬のお申し込みも、コロナ禍前の状況に戻りつつありますし、最近では、山の自然葬のお申し込みが急増しています。
もしかしたら、本会の副会長の一人、田口宏昭さんが山の自然葬の模様をYouTube動画にアップされたからかな…と思うほどの勢いです。
今から2年前の春、『阿蘇外輪山再生の森』で実施した自然葬に立ち会われた田口さんが撮影・編集・投稿まで全て自前で作業された力作です。もちろん、土地所有者と参葬者のご快諾を得た上でのアップです。
当初、役員等の研修資料としてDVD化してもらったところ、視聴された皆々さんから「とても美しい映像に仕立ててあって、山の自然葬の様子がよく分かる」と、たいへん好評を得ました。
そこで、もっとたくさんの会員の皆さんにもご覧いただこうと、昨年の大晦日にYouTube動画にアップされました。さらに磨かれた作品の説明(概要)欄には、“自然葬”のご紹介文を見事に書きあらわしてくださいました。どうぞご覧ください。
海の自然葬については、イメージできる方々は多いと思いますが、山(森)の自然葬はまさにこのように執り行われるのです。(山・森の特色によって、自然葬の様相はそれぞれですが、おおむねこのようなイメージです)
これから、皆さん一人ひとりが会員拡大を進めていくにあたって、- ①年4回発行される会報『再生』
- ②創立30周年記念書籍『平成の挽歌 大自然に還る』
- ③創立30周年記念楽曲『神秘の森と凪いだ海』『荷をほどいて』…YouTube動画にそれぞれアップ済み
(CD『Memento Mori(メメントモリ)』には2曲とも収録済み)
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概要欄を表示する
山と森の自然葬―未来型21世紀の野辺送り、自然回帰、自然葬、自然保護、環境保護、終活
■この動画は、遺灰を墓地ではない海や特定の山野の樹木周辺にまく《自然葬》を紹介します。遺灰・遺骨を墓地の樹木周辺の土中に埋蔵する樹木葬と呼ばれているものがありますが、それとは異なります。●自然葬とは何でしょう? それはなくなった方の遺骨を細かく砕き、粉末状にしたものを墓石のなかに入れる代わりに、海や山に撒いて「自然に還す」葬法のことです。
●では、墓地に遺骨を納めない自然葬は違法なのでしょうか。いえ、違法ではありません。確かにそれは「墓埋法」という法律の下で、永いあいだ違法だと思われてきました。けれども1991年10月5日に、「葬送の自由をすすめる会」が相模灘で行った最初の自然葬が社会的に反響を呼んだとき、法務省も厚生省(現厚労省)も、それを「違法である」とは言えなかったのです。●しかも近年の動向として、自然葬がすでに日本全国で広く行われる状況の中で、「合法」であることを暗黙の前提に国が自然葬の立法化に関心を寄せはじめています。
●永いあいだ違法だと思われてきたのは何故でしょうか。それは遺骨の扱いを規制する「墓埋法」が、都市部を除く地方で土葬が一般的であった時代に制定された法律であり、遺灰や細かく砕いた遺骨を海や野山に撒くという行為を想定していなかったからです。●見方を変えれば、この法律そのものが、都市・農山漁村を問わず火葬が大半を占める時代になると、「時代遅れ」になってしまったのです。
●とは言っても、自然葬は「節度をもって」行われなければなりません。第一にところ構わず(例えば人の集まる街頭などで)遺灰を撒くことは慎まなければなりません。第二に、死者の尊厳を尊重して、質素であっても厳かな、心のこもった儀式・儀礼によってそれを行う必要があります。死者の尊厳を守ることは、この社会の中で生活する者の命が尊重されることにつながります。●現代の子どもたちに命の大切さを教えるためにも、このような儀礼の場に参加してもらうことが大切ではないでしょうか。その場は子どもたちが命の尊厳を感じ取る教育の場に他ならないのではないでしょうか。
●人間の命は、他の生き物たちの命と同様、自然(母体も自然の一部)の中から生まれ、懸命に生き、そしてやがて死を迎えます。そのとき命の「ふるさと」とも言うべき自然に還ることは、宇宙自然の摂理に最も適うことではないでしょうか。
●山であれ海であれ、これこそが「自然」葬が秘める死者の魂の美しい送り方のように感じられます。●この動画では、このような考え方の元に、実際に行われた山と森での自然葬をご覧いただきます。死者に対する真実の祈りと深い優しさ、自然に対する畏敬の感情を感じ取っていただけたら幸いです。
●「NPO法人 葬送の自由をすすめる会」はそのような場に立ち会い、側面から静かに、かつ力強く支援する、いわば《送りびと》の役割を実践する団体です。
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お知らせ
- 創立30周年記念書籍『平成の挽歌 大自然に還る』は、HPからでもお申し込みいただけます
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当会が今年(2021年)、創立30周年を迎えるに先立ち、昨春発刊した『平成の挽歌 大自然に還る』は、全国の会員の皆さんにもれなく配布させてもらいましたところ、たいへん好評をいただいております。
全国各都市部の有名書店の書架においては、斬新な紅白の表紙(背表紙)が来店客の目を引いているようでございますが、地方の中小書店では入荷させていないところも多く、会員の皆さんはもとより一般の皆さんには、お目にふれる機会が少ないことと存じます。
当会の本部事務所には、一定の在庫を確保しておりますので、どうぞHPからでもお申し込みください。送料はサービスさせていただきます。
お知らせ
- 「創立30周年記念楽曲」を発表します
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当会は今年(2021年)、創立30周年を迎えました。
昨春の記念書籍『平成の挽歌』を発刊してから、さまざまな記念事業を展開していこうとしていただけに、コロナ禍によるダメージは計り知れません。
そんな苦難つづきの状況にあって、嬉しいニュースが届きました!
会創立当初からご活躍いただいている会員のお一人、吉澤武虎さん(本会理事)が、15年ほど前から構想を練っておられた“自然葬のイメージソング ”を、このほど完成させました。
すでに、自力でレコーディングされ、YouTube動画としてアップされています。
理事会として、昨年末にお披露目を受け、「創立30周年記念楽曲」として承認いたしました。
今後、記念書籍とあわせてPR活動を推進してまいります。
では、制作者の吉澤さんからご紹介していただきます。「葬送の自由をすすめる会」会員の皆さま
コロナ禍の中にあってどなたもご苦労があると思います。
ぎすぎすしがちなご時世で少し心がほっこりするような曲を2曲作りました。
自然葬をテーマにしていますが、あまり自然葬礼賛色は出さず控えめにしてあります。
再生回数1万回を目指しています。
栄養サプリのように、朝に晩にお聴きくだされば幸甚です。吉澤 武虎
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神秘の森と凪いだ海
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神秘の森と凪いだ海
作詞/作曲:吉澤 武虎
編曲:松本 真昭
演奏:パッチワーカーズ-
朝もやに煙る 凛とした空気
葉ずれさやかな 森に入れば
幾千の妖精 が 隊列を組んで
フルオケのように 音を奏でる
サワー梢 が
チュリー 小鳥が
ククク 子リスが
魔法のアリア
他人 には見えない 不思議な風景
君は静かに ここに眠った -
月の灯りさえ 眩しく感じる
銀波 の彼方の 沖を目指せば
幾万の星が まばたきをしてる
宝石のように キラと輝く
ピュアー 夜露が
そよー 夜風が
ホホホ霧笛 が
魔法のロンド
絵具で描 けない 濃い夜のとばり
君は静かに ここに還った
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~間奏~
サワー しぶきが
シャワー オーロラ
ワワワ こだまが
魔法の挽歌
言葉につくせぬ 生きざまを見せた
君は静かに ここに眠った
君は静かに ここに眠った
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朝もやに煙る 凛とした空気
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荷をほどいて
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荷をほどいて
作詞/作曲:吉澤 武虎
編曲:松本 真昭
演奏:パッチワーカーズ-
霧笛 が今なる 旅立ちの合図だ
こぶしを握りしめて 震えをこらえた
不安な気持ちと 高鳴る鼓動と
今にも泣き出しそうな 垂れ込めた雨雲
頑張れという言葉さえ煩 わしく思えて
いつの日か時が経てば 思い出に変わるの
僕の掌 の中の 君を悼 んで
果てなく広がる海に 花の水脈 -
桟橋が近づく 懐かしい匂いだ
迎えの人が集う故郷 の笑顔だ
かなわぬ願いも 届かぬ思いも
今では青春の ほろ苦い栄養
夕映えの時化 た海に 太陽が溶け出す
いつまで立ち尽くせば 涙は乾くか
尽きせぬ波のざわめき 胸を締め付け
果てない旅の終わりに 荷をほどく
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― 会報「再生」 ―
第135号
2024年9月1日発行
- ・巻頭言「自然葬推進法」制定に向けて
/中村 裕二 - ・特集「会の理念を語る」~草創期の会員に
聞きました~/薦田 哲・西俣 総平 - ・2024年度 通常総会の報告
- ・「感謝と想い出を語る会」の報告
などお読みいただきたい記事が満載です。