静岡県支部

お知らせ

 富士山がよく見えた秋晴れの10月28日(土)、静岡労政会館の会議室において、「中村会長講演会」を開催しました。
 支部長不在となったあと、コロナ禍に突入し、集会を開くことさえできず、約4年の月日が経過しました。その間、支部会員の皆さんには大変ご心配をおかけいたしました。
 それでも、4~5人の世話人が相談を重ねてきたおかげで、この度の集会「中村会長講演会」を企画運営することができました。
 「自然葬推進法」の法制化を図るために、全国の各支部をもれなく訪れて、お話を聴いてもらう取り組みを進めてきた中村会長は、関東を含め すでに5支部において講演されています。それぞれの講演会場では、さまざまな質問やユニークな意見が飛び出します。その一つひとつに丁寧に答えていく中から、法制化への道が徐々に拓けてきたように感じています。
 事実、これまで法制化が実現するまでの補完策として、「遺言公正証書」と「死後事務委任契約公正証書」のセットが推奨されてきました。そこに「任意後見契約公正証書」も加えて、三位一体こそが本人が望む自然葬を成し遂げるための100%に限りなく近いスタイルであることを、今般の静岡講演においても中村会長は強調しました。
 ほかにも、弁護士としての業務から得られた情報や、会長として自然葬に関わった実体験からのエピソードを数多く盛り込むなど、ご聴講の皆さんには聴き応えがあったことでしょう。
 会場には35人(一般を含む)が参加され、早々に前方の席から埋まっていき、後方の席は空いていた状況、つまり、静岡の会員の皆さんが会長の話を一言も聴きもらすまいという熱いお気持ちでご参集されたことを物語っていて、本部事務局のスタッフとしてとても嬉しく思いました。
 ですから、質疑応答も活発でした。延べ12人の参加者が手を挙げ、これまで尋ねることができなかった疑問点を率直にぶつけられました。(会場後方で受け付けた「個別相談」は、自然葬契約など3件にお答えしました)
 「数々の葬法のうち、自然葬として分類されるものは何ですか」から「自然葬する際、粉骨しないといけないのですか」に至るまで多種多様でした。
 ただ、これらの質問の多くは、会報『再生』の記事として取り上げられているものもあり、会報を発行している本部事務局としては、反復掲載の大切さも感じながら、また同時に 常に手にして読んでもらえる誌面づくりに努めていかなければ…とも受け止めました。
 さらに、“読ませる会報”と並んで、“見せるHP(ホームページ)”づくりも急務だと認識した次第です。「粉骨の様子が見たい」「再生の森の様子を知りたい」などのリクエストにお応えしていくための画像・映像の公開も必要不可欠となっています。
 なお、講演前段には、自然葬立会人の一人、Oさんから「駿河湾の自然葬紹介」と題して、大きく引き伸ばした画像やショートムービーを交えて、最近の自然葬に立ち会った様子が報告され、参加者の注目が集まりました。
 ちなみに、会場内には、昨秋の「京都展示会」以来の自然葬に関する展示物と写真が掲示され、参加者の多くが見入ってくださいました。
 静岡県支部が今できる全てを出し切った集会(講演会)でした。世話人と支部会員の皆さんに心から敬意を表します。

※お問い合わせは、本部事務局までお願いします。☎03-5577-6209