関西支部
活動報告
「自然葬31年の歩み展示会」の報告
昨年11月18日、19日、20日の3日間開催した当支部主催「自然葬31年の歩み展示会」は延べ112人の方にご来場いただき、成功裡に終えることができました。
会のあらまし・自然葬とは・自然葬の流れin関西・31年の当会の歴史・これからの当会の目指す道等を、東京・小平のSさんが作成された資料、本部からの写真、支部で楽しんで作った写真や掲示物をプラスしました。借りたギャラリーの広さに見合って、上手く展示できたと思います。(※当日の会場の様子は、会報129号のカラー頁に掲載しています)
前日(11月17日)の京都新聞に、2枚のカラー写真と共に記事として掲載され、幸先のいい出足となりました。この新聞記事は大きな反響がありました。
会員の方が、お子さんたちと一緒に来場され、自然葬について体験者から詳しく説明を受け、写真を指差して細かなことについて質問されていました。会員さんとしても、そしてお子さんたちにもいい機会だったのではないかと思います。
京都新聞の記事を読んで、KBS京都のラジオの担当者の方が取材に来られ、12月1日の朝7:15から「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」の「ほっかほか今朝の聞くサプリ」という番組に、当会副会長・関西支部長が生放送で出演しました。何と放送後すぐ3名の方から感動したとの電話が入ったり、また入会したいとの申し出があったり、大きなおまけ付きのイベントになりました。
3日間、来場された方々とお話しする機会を持てた事は、とても有意義なことでした。自然葬を希望される方も、人それぞれです。いろいろな事情でお墓に入れない方、入りたくない方、純粋に自然に還りたい方、このまま墓地が増えたら生きている人間の居場所がなくなっちゃうとお考えの方、本当に様々です。
大好きな方の遺骨を何年も自宅に置いているが、大好きだったあの山に撒いてほしいと故人は望んだけれど、どうしたらいいものか……悩みも人それぞれです。
海への自然葬は、順調に知名度を上げてきていて、業者の方や個人の方々も、当会が掲げているマニュアルを手本にしていると思われますが、大きな問題も起きず、日本の社会に溶け込んできている感じがします。
ただ、陸地での自然葬は、場所が限定されること等、問題を抱えています。今、会で行っている再生の森も、自然の中には存在しているけれど、「森の墓地」と言えなくはないのか?と思ったり……します。一般の方には、樹木葬との違いも見つけにくいのではないかと思います。
通りすがりに寄ってくださった若い方も多数いらっしゃいました。帰り際に声をかけると、こんな方法もあるんですね~!と言って下さって、「よし!」と思いました。今日の事を記憶に留めておいて、将来身近な所で悩んだ時に、思い出して下さればいいなと思います。
今から31年前にわが国で初めて自然葬を実施した当会の歴史を踏まえて、自然葬という葬り方のすばらしさを、多くの方に伝えていくのが会員としての務めだと再認識しました。時間はかかると思いますが、自然葬が基本的人権の一つとして社会に認められるために、「自然葬推進法」の成立を目指して運動していこうと強く思ったことも、今回の展示会を終えての感想です。
※お問い合わせは、本部事務局までお願いします。☎03-5577-6209