関西支部
自然葬体験会の報告
雨が心配されたのですが、幸い雨も降らず、波も穏やかな中、無事に体験会を終えることができました。午前と午後の2回を計画していましたが、午前の部の参加を予定されていた方々の都合が悪くなり、午後の1回だけになりました。午後の部には定員一杯の11人の方々が参加されました。一昨年に京都で開催した「自然葬31年のあゆみ」展示会に来られて会員になられた方も、娘さんと二人で参加されました。
左手に神戸空港を見ながら、明石海峡大橋が見えるいつもの場所に着いて、私の自然葬実施の挨拶の後、塩が入った水溶性の袋を7人の方に撒いていただきました。体験会とはいえ、「ありがとう」と言いながら撒かれる方もおられ、実際の自然葬と同じ雰囲気でした。その後みなさんに撒いていただいた花びらの塊が、それ自体が一つの花となって海上に浮かびました。今日撒いていただいた塩も自然に還ったと感じることができました。終了後、帰港時には、どなたも声を出される方はおられず、自然葬の感動の余韻を感じておられるのかなと思えました。
体験会終了後、交流会を持ちました。11名の方々に参加していただきました。千葉から来られた方は、「子どもの頃に過ごした須磨の海岸を目の前にして感動した」と言われました。船を提供していただいた政水さん(関西支部の世話人)からは「海洋散骨を始めて20年になります。どなたも終わった後ホッとしたと言われます。その言葉を聞くと〈いいことをしているなあ〉という感じがしてうれしく思っています」という話をしていただきました。
インド、バラナシに行ったことがある方からは「ガンジス河流域の街で火葬場があり、焼いた遺体を河に流す現場を見ました。大変な現場でしたが、それがインドの人にとっては、理想であり幸福なんですね。なんとなくわかる気がしました。葬送の自由をすすめる会とつながるなあと思いました」という話をしていただきました。他にもインドに行かれた方が3、4人おられて、インドをテーマに盛り上がりました。最後に「インドに行けたらいいですね」ということで交流会は終わりました。いい会になったなあと思いました。
※感想文を紹介します。
- ♠散骨の模擬をしてくださり、鐘を鳴らしながら3回廻る時、自然に涙が流れてきました。良い経験をさせていただきました。ありがとうございました。
関西支部通信の原稿募集の案内
今年も関西通信を発行します。テーマは自由です。ぜひ原稿をお寄せください。発送作業が12月18日(水)ですので,12月13日(金)までお願いします。
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