関西支部

活動報告とお知らせ

1.講演会・総会の報告

 異常な暑さの中、何人の方々に参加していただけるのかと不安でしたが、12名の方々に参加していただけました。
 最初は、吉澤武虎理事の講演でした。演題は『墓じまいと自然葬』です。
 吉澤さんは20年前にも一度 関西支部で講演していただいています。去年の11月12日にも関西支部の世話人たちと一緒に、空海が自然葬を実施したと考えられる高野山・陣ケ峰にも登っていただきました。関西支部とも深い繋がりのある方で、大変楽しみな講演でした。
 墓じまいの流れについて、重要な話をしていただきました。
 最初に「改葬許可申請書は必要か?」という問題提起をされました。「必要でしょうか。必要ないのでしょうか?」。答えは、墓じまいをした後に、自然葬を実施する場合は必要ないということでした。

 墓じまいの流れは、

  • ①家族や親せきに墓じまいの了承を得る。
  • ②墓地の管理者(自治体や霊園やお寺)に墓じまいをする旨を打診する。
  • ③遺骨の埋葬先を決めて契約する。
  • ④改葬先から受け入れ証明をもらう。
  • ⑤墓が今ある地域の役所から改葬許可申請書をもらう。
  • ⑥現在の墓から管理者から埋蔵証明をしてもらう。
  • ⑦墓から遺骨を取り出し 原状復帰する。

 ところが、墓じまい後に自然葬を実施する場合は、③から⑥はしなくていいという話でした(理由は後で)。つまり、改葬許可申請書はいらないということです。ただ、お寺の場合、この後 住職との交渉が始まるのですが、それがなかなか大変です。3つのポイントがあるそうです。

  • 1つ…離檀の了承をしてもらえるか。
  • 2つ…了承が得られたら どのような手続きを踏んだらいいのか。
  • 3つ…それに伴う費用はいかほどか。

 現在すすんでいる事例に即して具体的な話をしていただきました。
 お寺に墓じまいをする旨の手紙を送っても3ヶ月以上返事がもらえず、しびれをきらして電話してやっと対応してもらえたということでした。
 そして2週間後に「了承します」という葉書をもらえたそうです。その時「改葬許可申請書を取ってください」という葉書が来たので「墓から墓への改葬の場合は、改葬許可申請書がいりますが、墓から自然葬への場合はいらないんですよ」ということを説明されたそうです。
 そうしたらすぐに返事がきて「わかりました。改葬許可申請書は結構です。ただ、お寺としては何らかの証明書がないと、いつまでも遺骨がお寺にある状態になってしまいます。それは困ります」ということでした。それで葬送の自由をすすめる会と相談して「確かにこれらの人々を自然葬にします」という確認書を用意して、自然葬契約書も添付して、お寺に送ったそうです。これで2の手続きは済んだことになります。
 3の費用ですが、まず離檀料です。これはお寺によってまちまちです。このお寺の場合は、お布施として5万円を納めたそうです。30万と言われたので値切って10万円にしてもらったこともあったそうです。50万円とか100万円と言われた例もあったそうです。それ以外に墓地撤去費用として、227,920円がかかりました。
 最後に「こうして墓じまいをして自然葬を実施していただくことになります。今回のご遺灰は11月に横須賀・観音崎沖での合同葬に参加予定になっています」という言葉で講演を締めくくられました。
 この後、平塚・相模湾での合同葬と横須賀・観音崎沖での合同葬のビデオを見せていただきました。
 立会人として活動されている吉澤さんの様子から、吉澤さんの自然葬に対する熱い想いを感じることができました。
 この後世話人のYさんから「思い出はいつも傍らに」という提案をしていただいて、関西支部の総会にはいりました。
 2022年度の活動報告と会計報告と2023年度の活動計画〈10月14日(土)特別合同葬、10月28日(土)自然葬体験会、12月16日(土)支部通信印刷・発送作業、どこかで個人相談会〉を、全員(会員8名)の方に承認していただきました。

2.自然葬体験会のお知らせ ←締め切りました

 前回・前々回とも好評だった神戸沖での「自然葬体験会」を企画しました。関西支部の方々の多くの参加をお待ちしています。これまでに参加経験のある方でも、参加できます。
 定員は、Aコース・Bコース、それぞれ10名です。希望者数が定員を超える場合は、「抽選」とします。抽選は、関西支部世話人立ち合いのもと厳正に行い、抽選結果は皆様にお知らせします。
 なお、午後からは会員交流会を予定しています。

■日 時:
10月28日(土)
■場 所:
神戸沖
■所要時間:
1回50分の予定
午前1回Aコース(定員10名)…
午前11時出港 午前11時50分帰港
午後1回Bコース(定員10名)…
午後0時30分出港 午後1時20分帰港
■集合場所:
JR元町駅「東出口」を出て左手の「元町駅交番」前 (世話人が会報『再生』を持って立っています)
■集合時間:
Aコース…午前10時30分
Bコース…正午
■参加費:
500円(交流会も含む)
交流会の会場費に使わせていただきます。
■昼 食:
各自でとってください。
Aコースの方は、昼食をすませた後は、1時40分に会場にお越しください。
Bコースの方は、事前に昼食をすませてから、集合場所にお集りください。

■交流会(交流会だけの参加も可能ですのでご連絡ください)
・場所:「神港ビル」会議室(当日地図を配布)
・時間:1時45分から3時45分までの予定
・交流会内容
 ①自己紹介
 ②世話人の政水さんの話「海での自然葬にかかわって」
 ③今日の感想
 ④情報交換
雨風が強い場合、体験会・交流会とも中止とします。中止のなった時は、参加者のみなさんに電話で連絡させていただきます。

※お願い

  • 10月とはいえ海上は寒いです。厚着でお願いします。また船にトイレはありません。事前にトイレをおすましください。ハイヒールは危険です。足元のしっかりした靴でご参加ください。
  • 体験会の感想をお寄せください。支部通信に掲載させていただきます。

■申し込み方法

  • 「メール」または「葉書・封書」で
  • Aコース、Bコース、「交流会のみ」を明記のうえ、「住所・氏名・電話番号・会員番号・メールアドレス(使われる方のみ)」を記入
  • 電話・Faxでの申し込みは不可
  • 10月8日(日)必着 ←締め切りました

※お問い合わせは、本部事務局までお願いします。☎03-5577-6209