中国支部
活動報告
立会人として初の四国での自然葬実施
初めての高松駅での参葬者との待ち合わせであったので、少し不安だったが、「文明の利器」のお陰もあって、4月17日(水)定刻の10時20分に落ち合うことができた。
チャーター船は小型船であったが、乗船者が参葬者である母親と娘さんと立会人である私の3名であったので、余裕のある自然葬が出来たと思う。
桟橋でライフジャケットを着用し、ちょうど11時の出港となったが、初めての場所だったので、散骨場所は船長に任せることにした。
出港して分かったことだが、船の走行が非常に滑らかなのに気が付き、海面を見たら完全な凪の状態になっていたのである。これは偶然なのか広島湾と高松沖の違いからくるものなのか、はたまた黄砂の影響だったのか。私の初めての体験だった。
15分位して散骨ポイントについたので、波のほとんどない海面に粉骨の入った水溶性紙を撒く段階で、娘さんが水溶性紙から粉骨を出しながら撒き始めたのである。私も驚いて、すぐ水溶性紙ごと撒いてもらったが、これも私の初体験であった。
自然葬を実施しながらいつも思うのだが、散骨後、がくの付いた花や花びらだけの花を撒いた後、飲み物を撒き、全員で黙祷をする。その後 船が散骨ポイントを離れ、帰路につくまでは、花は海面を漂う。こんな場面が、自然葬の想い出が一番残るような気がする。
BGMの「千の風になって」を聴きながら、船は散骨ポイントを3周して帰路についた。
11時50分帰港。桟橋にて「自然葬実施証明書」を参葬者に手渡し、高松沖での自然葬は無事終了した。
この度、送られた故人(享年88歳)は会員で、8年前に亡くなられた方であり、この度の自然葬申込者が故人の長女で非会員であるためなのか、なかなか実施の決心がつかなかったようだ。また、故人の砕骨は収骨したものは全て業者(K社)に依頼されたとのことであるが、分骨は全くしていないとのことであった。
現在、四国会員は26名とのこと。あまり遠くなければ、今後も立会人として可能なのかもしれない。
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