中国支部

「第30回 葬送の自由を語る集い」開催報告

 この度の「集い」は予定された5月24日(土)に西区文化センターで行われたが、生憎の雨天のせいか、参加者が少な目だった。

●まず、西田真知子副会長の特別講演から初めてもらった。

演題「会で実施している森の自然葬と自然葬推進法との関係」

  1. 当会の歴史として自然葬実施回数2533回、4270件、自然葬で送られた故人4993人(5月23日現在)
  2. 森の自然葬について

    ◆自然葬と樹木葬の違い…会の自然葬は散骨する場所が墓地や霊園ではなく、遺骨は 埋葬せず、墓標も建てず粉骨にした遺骨を自然に還す。一方樹木葬は遺骨を墓地や霊園に埋葬し、樹木を墓標とする。つまり、樹木葬は標識を樹木に替えただけのものと言えよう。

    ◆現在当会で行われている「再生の森」は7個所。海の自然葬が8割、森の自然葬は2割とのこと。

    ◆休止中の「再生の森」は数個所あり、休止になった理由は自治体の条例がつくられたなどがあげられる。

  3. 「葬送基本法」と「自然葬推進法」の違い。

     最初の「基本法」は既に制定されている「墓地、埋葬等に関する法律」の内容を含めたトータルとしての自然葬の法制化を望んだが、此度の「自然葬推進法」は「自然葬」に絞り、自然環境の保全に配慮して、「自然葬」が正式な葬送の方式として法制化できるように運動を始めたのである。因みに、自治体の条例による自然葬の禁止もある。

  4. 「自然葬推進法」の目的

    SDGs、海の豊かさ、陸の豊かさを守る。(墓石の墓場の存在など…)

  5. 署名活動について

    今年1月より全国で署名活動が始まったが、まずは1万の署名を目指している。

  6. 質疑応答

    「推進法が制定された後の当会の活動はいかなる形をとるのか」を、講師に問うてみましたら、中村会長の「推進法」の第三章「自然葬施策推進会議」によると、制定後は厚労省だけではなく、自然葬を広く実施するためには、国の所管となり、新しい組織の構成が必要になると説明された。

 以上で、西田講師の特別講演を終了した。

●次に支部長からの昨年度の支部活動について説明があったが、自然葬の実施が増える傾向にあるので、立会人の要請の話もでた。

●「感想文」(I・Yさん)
全国民が「自然葬を望めて」安心して実施出来るために、法律が出来上がれば良いと思うばかりです。個人的にもPRするべきだと思うのですが、難しい話題なので、公的に知名度をPRしてほしいと思います。

●続いて、令和7年度中国支部定例総会を実施し、第1号議案~第5号議案まで既に渡してあった議案は全て可決された。

●この秋には広島湾で数件の自然葬が予定されている。

※お問い合わせは、本部事務局までお願いします。☎03-5577-6209